ブラック企業で働くボロ雑巾だった僕が脱サラして1年でテレビ出演するアーティストになった話7


アートで彩る、人生のキャンバス

     

 夢中になってスプレーアートを素早く描いていると、液体が肌に付く時があります。お湯でこすれば落ちるのですが、「アートの軌跡」として落とさずに会社に行っていました。

「爪、マニキュアしてるの?」

 会社で同じフロアの女性社員から言われたこともあります。

「そうそう。アートやっていて自然に付いたんだ」

 爪や腕にスプレーの色がどこ付いてどう思われようが構わなかったのです。

 むしろ、「絵描きの手」になって格好良いのではないでしょうか。

 子どものように描く楽しさを再体感した僕は、アートをやっていることに自信と誇りを持つようになっていきました。

 誰もが知らないスプレーアートの世界に没頭することができて、僕は本当に運が良いと思います。運が良いのは自然と運が良いではなく、自分を自分で運が良くなるように追い込んでいくことも重要だと考えています。

     

ついに、脱サラ宣言

 そしてついにゴールデンウィーク中、上司に「会社、辞めます」と会議室で脱サラ宣言をしました。

 まだ絵は1枚も売れていないのに、そう決断してしまったことに背筋が凍りました。

 しかも、「スプレーアート」という日本にない絵画技法を知ってからたった数日後にだということには変わりありません。

 固定給や社会的地位を一瞬で捨ててしまったことに恐れがないわけではないのです。「会社、辞めます」と言った瞬間、「ああ、言ってしまった。もう後には戻れない」と自分で自分を崖に突き落とした感覚になりました。

 これから本当に生きていけるのだろうか、という不安も拭い切れないまま時は過ぎていきます。所詮、僕も鬼の子ではありません。むしろ、羊の子のように弱く、脆いのです。

             

応援ソングに聞こえたあの曲

 人生を大きく方向転換するためには、崖から飛び降りるような覚悟と最初の一歩が必要です。

 しかし、それと共に「責任」が重くのしかかってくるのです。

 この時なぜか、ミュージシャンの絢香さんの曲「I Believe」がオルゴールで流れていて、「自分を信じて前に進め!」と背中を押してもらったような気もしました。

 振り返ると自分のことを怖いもの知らずだと思いますが、当時の思い切った決断があるからこそ今があることは間違いありません。

 同時期に入社した社員の中で、「精神的疲労がものすごいから」という理由で退社して実家に帰った人もいました。しかしそれは非常に楽でしょう。

 なぜなら、辛いという理由で苦痛から逃げ出すのは誰にだってできるからです。

 そういった考えの僕は入社前から、「仕事が嫌い、精神的に辛い、人間関係が煩わしいから辞める」などと、退社後にすることを決めないで会社を去ることは絶対にしないと決めていました。

 辛い状況の中で人生を楽しくする「ライフワーク」を見つけることはそう簡単ではありません。

 しかし、それを見つけたら会社でやってきたことに深い意味を見出だせると思っていました。

 のしかかる不安と拭い切れない恐怖を抱えながら、「スプレーアート」というライフワークを希望の光だと確信した僕は、妙に清々しい気持ちで満たされていました。

背水の陣×300、で夢を追いかける

パート8へつづく……(未定)

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