ブラック企業で働くボロ雑巾だった僕が脱サラして1年でテレビ出演するアーティストになった話6


美術でタイムスリップする学生

     

 15才の秋。

 高校の美術の授業では友達とおしゃべりしても自習も制作も、先生は口出しせずにすべて自由な方針を取っていたことが今振り返って最大の利点だったといえます。

 制作中に勝手に指摘してくるようでは、制作者である生徒はアートの世界に入り込めないからです。土足で生徒の庭に入ってくることをしなかった先生だったからこそ、当時の僕は自由に発想して自由に創造できたのでしょう。

 そして、成績はどの作品も最高評価「A」なのですが、評価よりも制作している時間が何よりも貴重なものだと感じていました。「もっとその集中できる環境が揃った貴重な時間を味わわせてほしい」、そう言わんばかりにアートの世界に没頭することを欲していたのです。

 アートに関わる時間は、すべてあっという間に過ぎ去っていきました。授業開始のチャイムが鳴るとすぐに終わりのチャイムが鳴ると錯覚してしまうほど、アートの世界に移り住んで1つの行為に集中していたのです。

 このあっという間に自分の周りの空間だけ倍速になる感覚は、言葉に出来ないほど気持ちが良いです。「無我夢中」「童心に帰る」とはまさしくこのことだろうと思います。

 実際の時の流れも異常に早く感じます。この感覚は後に体得する究極精神領域「ZONE」につながっていきます。

              

能力の覚醒の時

 1日の活動エネルギーをすべて消費して夕方にはすぐ眠りについていた子どものように夢中になっていた自分が、妙に誇らしげに思えていました。

 充実感に満たされてベッドに沈み込みながら1日を振り返り、幸福感を感じながら眠りに入るなんて最高の時間だと思います。

 溜め込んでいたものが一気に開放されたように、描けば描くほど上達できる自分がいました。9才の時に叩き潰された「絵の才能の種」を封印した時を振り返り、少しずつ種を大事に育てていくことにしたのです。

 スプレー缶を持つ角度、吹き付ける力の加減、針の穴から天を覗くような視点など、新しい感覚がどんどん備わっていくことにワクワクしていました。最速でレベルアップしていくゲームの主人公のような感覚を一度味わうと、絵を描きたくて会社を早く出たいと思うようになりました。

 スプレーアートの魅力、それによって子供心を取り戻している時流、未来を想像している楽しさに包まれながら、今までにない幸福を感じていました。

 スプレーアートに出合わなかった頃の僕は、生きがいになる行動、爆発しそうな「何か」がありませんでした。

 それを見つけるべく、「どんなジャンルが向いているのだろう?」「どんなスタイルが合うのだろう?」などと模索して、少しでも興味があるジャンルを手当たり次第どんどんチャレンジしていきました。

 それが無駄ではなかったと今ではいえますし、本当に自分とマッチする「何か」という不確かなものはそう簡単に手にできるものではありません。

 むしろ、その「何か」を発見するための時間が人生なのかもしれないと僕は思います。

アートは世界を変える。そして、人生も。

>パート7「ブラック企業で働くボロ雑巾だった僕が脱サラして1年でテレビ出演するアーティストになった話7」につづく……

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