ブラック企業で働くボロ雑巾だった僕が脱サラして1年でテレビ出演するアーティストになった話4


スプレー缶を両手に、花を咲かせる

     

 スプレー缶のキャップをはずしながら封を切ります。

 ビニールの包装が取れると、「やっと僕の色の出番だね!」と手に取ったスプレー缶から言われているように思えました。

 スプレー缶の中には丸い鉄球が1つ入っています。

 上下に振ると、カシャカシャと音をたてながら缶内の液体が混ざっていくことを感じます。

 その音を聞きながら、これからどんな絵を描くのかをイメージしていきました。

 一般的なスプレー缶の噴射口は縦長になっていて、丸く吹き付けられるわけではありません。

 なので、丸く吹き付けたい場合はノズルを変える必要があり、押す強さもコントロールしなければなりません。

 霧状に飛んでいくスプレーの液体を空気中で融合させることで、言葉には表現しにくい色も描き出すことができるようになります。

 目を閉じてスプレー缶を上下に振りながら、何の制限もない自由の世界へと入没していく様は、本当の自分を探す旅のようなものです。

 真っ白なキャンバスを目の前にして、心の中にあるキャンバスを見つめます。

 一面の白は、「何もない」と同時に「すべてが満たされている」ともいえます。

 それは、究極の完成形そのものだと僕は考えているからです。

 絵を描き始める時は、先に「心のキャンバス」に好きなように色とりどりの絵を描いていきます。

 心の中では何度もでもやり直しが効きます。

 下書きをしないで描く僕にとって、そのシミュレーションが下書きになるわけです。

     

血湧き、肉躍る

 すべての準備が終わり、両手にスプレー缶をフィットさせるように握ります。

 すると、全身の血肉が湧き踊る感じがするのです。どう表現するのが適しているのでしょうか。

 体内の奥にある灼熱の溶岩がグラグラと沸騰して、それが外に溢れ出そうとします。

 マッチの火のように消えそうだった僕の心に、良く燃える木と溶岩がプラスされ、大きな炎となって全身に駆け巡っていきます。

 体温も上昇して、根拠の無い自信で満ち溢れるようになったのです。あとは、動画の投稿主のメールを参考にしてはイメージを繰り返し、スプレー缶を持って描き続けるのみになります。

 想像した様々なことを、現実の世界へ描くことで創造できます。

 アートとは、想いを絵画によって実現できる行為だといえましょう。

 僕はスプレーアートをやる前に、木の板を土台として準備をします。

 そして、最適なキャンバスにスプレー缶を吹き付けていくのです。

 好きな色をただ吹き付けるという行為だけでも、僕の心に溜まったホコリは少しずつ取れていったことを感じていました。

 ストレス社会が当然になっている現在、特にブラック企業ではいろんなホコリが固まって溜まっていました。

 それをどうにか取るか軽減するかしないと、どんどん溜まっていく一方です。

 そしてそれが、自分の未来を輝かせる可能性を低めていってしまうことも理解していました。

「画家なんて食っていけない!?」はウソ

>パート5「ブラック企業で働くボロ雑巾だった僕が脱サラして1年でテレビ出演するアーティストになった話5」につづく……

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